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WiMAXと3G回線の両方で使えるモバイルルーターDATA08Wを入手した(まとめ)

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DATA08Wをかれこれ2ヶ月半ほど使ってきて、私なりにメリット・デメリットが見えてきました。


結論から言うと、この製品は「万人向けではない」です。
WiMAXで十分な人にはAterm 3500Mやその後継機3600Mなどの方がコスト的にもバッテリー的にも良いでしょうし、単純にスマートフォンのテザリングで済ませれば持ち歩く荷物も紛失のリスクも減らせます。
もちろん、WiMAXではなくXiの通信環境を選ぶ手もありでしょう。

ただ、私のニーズにはこの製品がぴったりハマったので、満足度は高いです。
使っていく中で感じたメリット・デメリットを検討しながら、どんな人におすすめできるか考察してみましょう。



【メリット】
・使えるエリアが広い
・WiMAXと3Gを切り替えて使える
・起動時間が速い
・十分に高速
・通信料制限・速度制限がない(WiMAX部分のみ)
・ランニングコストが安い


【デメリット】
・バッテリー持続時間が少ない
・2年縛り
・「機種変」できない
・カラバリがない




まずメリットの「使えるエリアが広い」ですが、auの3G回線が使える以上、ほぼ全国で通信可能になるわけです。SoftBank回線の補完としても優秀ですね。
さらに、「3G+(いわゆる)4G」のライバルであるXiに比べると、WiMAXエリアの方が現状(執筆時現在)ではXiエリアより広いので、殆どの場合で高速通信が使えます。なので、3G通信の通信料制限を気にすることはないといってよいでしょう。

「WiMAXと3Gの切り替え」ですが、例えばライブハウス(SoftBank回線が厳しい典型的な場所の一つです)のようにWiMAXが入らないことが分かっている場所では予め「3Gのみモード」にしておくことで、バッテリー消費を抑えることができます。

「起動時間が速い」というのも地味に満足度の高い改善ポイントで、WM3500Rでは電源を入れてから通信が可能になるまでに50秒以上かかっていたのが、本機では30秒程度で通信可能になりました。バッテリーとの兼ね合いで「電源入れっぱなしスリープ運用」に抵抗があるので、起動時間の高速化は嬉しいポイントです。

速度の面では、WiMAXは少なくとも執筆時現在・私の行動範囲では十分に満足できる速度で使えており、3Gの場合でもカタログスペック(下り最大3.1Mbps)の割に実効速度は十分に実用的です。ここのあたりは実際の使い方により満足度に個人差が出てくるかもしれません。
また、WiMAXは通信量に制限がないのが大きな魅力で、自宅の回線を固定回線からWiMAXに一本化する人もいるくらいです。
Xiの7GB制限もメイン回線の代替として使うのでない限りは、問題にするほど低い上限値ではないと思うのですが、ともかく心配の種が少ないのは良いことです。

ランニングコストは「その1」で触れたので詳しくは述べませんが、端末代がほぼ無料、月々¥4410(訂正:別途プロバイダ料金¥525がかかるので、¥4935/月が正しい金額です。)で運用できるのは大きな魅力です。Xiに対する優位点といってよいでしょう。(追記:Xiスタートキャンペーン、同2 -9月30日まで- 終了後。)


では次にデメリットを検討してみます。なにより大きいのが前に使っていたWM3500Rからほぼ半減した(体感)といっていいバッテリーで、実際に使う場面ではエネループやUSB給電によるバックアップを使わなくてもバッテリー切れになったことはないのですが、充電する頻度は確実に増えています。

イメージとしては、WM3500Rが「3日に1回」充電するくらいのペースだったのが、本機の場合は「使った日はほぼ必ず」充電する、といったところでしょうか。どっちみち帰宅後にはiPhoneを充電するので、そのついでで特に面倒ではないのですが、後述の2年縛りも考慮すると充電サイクルの消費は心配です。

次に2年縛りですが、各種MVNOの「縛り無しプラン」やUQ WiMAXのUQ Flat1年縛りと比べると、その差は大きいです。ただ、Xiエリアの充実やWiMAX2のスタートまでに2年はかかるかな、と判断して、あえて2年縛りに飛び込んでみました。

本機は「ケータイ」ではないので、機種変したりMNPの弾にしたり、といったことはできません。地味ですが。

「カラバリがない」は完全に私の趣味です。Aterm系は種類が豊富でいいですよね。




で、結局どういう人に向いているのか?


(1)SoftBankのiPhone(あるいはその他のスマートフォン)ユーザーである

これは基本です。ドコモやauのスマートフォンユーザーなら、エリアに悩まされることは殆ど無いでしょうから。パソコンやiPadをモバイル環境で使う場合にも、テザリングを使った方が楽でしょうし。


(2)行動範囲の多くがWiMAXでカバーされている

WiMAXが使えないと単なる3Gのみのルーターなので、他の選択肢を探したほうがよさそうです。
地方在住の人はもとより、都内在住者も要注意です。できればTry WiMAXで試してから導入するのが無難です。


(3)WiMAXエリア以外にも行くことがある

ほぼ全国をカバーしている、という点に本機の最大の美点があります。私も母の実家(時々行きます)がWiMAXはおろかSoftBankも非常に不安定な僻地であるため、本機への乗り換えを決意しました。
逆に、WiMAXだけで事足りている人が本機を買う理由はありません。Aterm買いましょう。


(4)パソコンで比較的頻繁にモバイルする

iPhone(SB)のエリアを補完するだけなら、イオンSIMプランAのような格安回線と格安ルーター(IDEOSとか)を組み合わせて使った方がベターです。少なくとも東京近郊ではSoftBankの回線は比較的改善されつつあり、「まったく圏外」な場所も減ってきており、そういうシチュエーションでTwitterやメールを確認する程度なら格安低速回線で十分だからです。

もっともiPadのWiFiモデルなどで実用的に接続しようとすると低速回線では時間のロスが大きいので、b-mobileあたりの(速度制限のない)SIMを使うのが現実的ですが、1月あたり250MBというのは、スマートフォンやタブレットを使う分には悪くない線ですが、パソコンで使うには少なすぎます。

この場合には、通信量の制限がなく(あるいは上限が大きい)、それなりに高速な回線契約を選ぶべきでしょう。XiとWiMAXは高速通信が使える上、エリア外でも3G回線にバックアップされているのが大きいのでおすすめです。


(5)なるべくランニングコストを抑えたい

Xi(+FOMA)とau+WiMAXはどちらも「4G&3Gのハイブリッド」という点で共通しているのですが、現状ではXiエリアの展開がやや遅れ気味であること、そして何より月々の通信料金において差があります、Xiのキャンペーン価格も段階的に終了するようですし、トータルコストで見るとそれなりの差になりそうです。
「高速回線と広いカバーエリアとお手頃な料金」を求めている人にこそ、本機はおすすめです。




と、いうわけで、私の場合には(1)〜(5)にズバッと当てはまったので購入に踏み切り、実際かなり満足しているのですが、かなりユーザーを選ぶ端末(及びサービス)だなあ、というのが実感なので、モバイル回線を選ぶ際には、自分の環境とニーズと予算を見極めて機種やサービスを選ぶのが肝要です。


※なお、2月15日に「IIJmio高速モバイル/Dサービス」が発表され、モバイル回線のかなり有力な選択肢になりそうなのですが、サービス開始が2月27日ということで、本エントリでは考慮外としておきます。ただ、個人的にも非常に注目しているサービスであり、諸般の事情で契約する可能性が高いので、そちらはまた別のエントリで触れたいと思います。

IIJmio:LTE対応高速モバイルサービス提供開始のお知らせ



関連エントリ
WiMAXと3G回線の両方で使えるモバイルルーターDATA08Wを入手した(その1、購入編)
WiMAXと3G回線の両方で使えるモバイルルーターDATA08Wを入手した(その2、自宅での速度検証編)
WiMAXと3G回線の両方で使えるモバイルルーターDATA08Wを入手した(その3、外出先編)
WiMAXと3G回線の両方で使えるモバイルルーターDATA08Wを入手した(補足、au版とUQ版の違いについて)
DATA08Wのファームウェアアップデート

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